自分の問題ではない
「わたしは自分の仕事じゃなくこれをやっているのに、どうしてあの人は一切やらないの?」
「なんでわたしばっかりやらないといけないの?」
「やってくれてもいいじゃん!」
「これぐらいしたんだからこれぐらい返ってきて当たり前でしょ。」
返ってこなかったり、してもらえなかったりすると「何あの人」と腹を立てる。
会社や家庭内、日常のふとした時にこう思うことがありました。
こういう思いがあると心が苦しくて重くなる。
モンモンと「なんでわたしばっかり。」と。
心の持ち方について本を読み漁っていた時、心に響いたお釈迦様のお話がありました。それは
「他人のしたことと、しなかったことを見るな。ただ己のなすべきことをなしてゆけ」
です。
例えば、家でのお風呂掃除の出来事。
「シャワーを浴びて風呂の栓を抜いたならついでにお風呂も洗ってくれれば良いのに……。」
と、少し嫌な思いをしながら風呂掃除をしていた時に、
「いやこれは違うな。わたしが今風呂掃除をしていることと、風呂掃除をしなかったあの人を責めるのは別ものなんだ。」
「わたしは今風呂掃除をしている。やれることをやっているだけ。掃除をしなかった人のことはどうでも良いんだ。わたしはわたし。人は人。」
と思ったら心が軽くなって「風呂掃除もしてくれれば良かったのに。」の思いが消えました。
よく「よそはよそ、うちはうち」と言うけれど
「人は人。自分は自分」の意味が腑に落ちた出来事でした。
でも、これが意外と日常の中で起こるとなかなか難しくて、この言葉を理解して実際にそう思うようになるまで時間がかかりましたけど😅
他人がしたことを見て心が苦しくなったり、責めたり
他人がしなかったことを見て腹を立てる。
それは自分に関係なくて、他人に向いている矢印を自分に矢印を向けるだけ。
自分の人生を生きる。
自分がなすべきことは何なのかだけを見つめる。
そういう心の持ち方が大事なんだなと勉強になりました。
今はSNSで他人の様子が見える時代
よくも悪くも色んな感情が出る時があります。そんな時代だからこそ
「人は人、自分は自分。」
この言葉が心の根底に必要だなと思いました。